奈良市西笹鉾町
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身体の変化

 

からだに強い力をかけなくても、大きな変化が出てくることが珍しくありません。なぜでしょうか。 少し考えてみることにします。

便秘の変化

骨盤に問題のある女性が来られました。特に 「便秘」 とは聞きませんでしたが、骨盤に問題があると便秘になったり下痢をしやすく なったりするのはよくある現象です。この方は骨盤の両側にある腸骨(腰骨)が左右に大きく開いていたので締めました。

インドボダイジュ (印度菩提樹)
釈迦がこの下で悟りを開いた

次に来られた時、結果を話してくださいました。前回やってもらった後で 「えーっ」 と驚くほど出た(!)のだそうです。

このような例は数多くあります。ある日、何を食べたかと不思議に思うほどよく出た、と話してくださった方もいます。 こんなに出るのは何か野菜を食べたかしら、と考えて見るんだけれど、どうも心当たりがない。後でこの方の娘さんが、 朱鯨亭のメルマガを読んで 「お母さん、骨盤を締めると便秘がなおったと書いてあるよ」 と言われたのでしょう。 お母さんはハッとして、そうかこのあいだ大量に出たのはそれだったのか、と気づかれたそうです。

骨盤を締めなくても、骨盤のねじれを正すだけでも同じような効果があります。その日から便秘が解消したという人も多い。 とはいえ骨盤に変化を与えると、すべての人が大きく変わるかといえば、そうとも限らないのが難しいところです。 操法をすることによって出てくる結果は人によってすべて違うといえます。人それぞれにからだの状態が違い、生活習慣が違い、 からだの動かし方も違うということでしょう。

少しの刺激で

整体の操法を行う時、私はたいてい脚から始めます。5分もすると、 受けている人のお腹がグルグルと鳴り出すことが珍しくありません。初めは脚を触っているか、反射を使うために手の甲を触っているかで、 お腹などまったく触っていないのに。これはどうしたことでしょう。手の甲を触っているうちに脚が緩むだけでなく、 お腹や骨盤まで緩んでいるのに違いありません。大腸の位置が微妙に変化して、腸がグルグル言い始めると感じられます。

逆に考えると、わずかの変化を身体のどこかに与えるだけで、人の身体は変化するのだということが分かります。 からだのどこを触っても変化が起きるのかどうかは分かりません。でも彼/彼女の手がちょっと触れただけで、 ぴりっとうれしくなる相手もいるでしょう?

何が変化するのか

サラ (沙羅)
釈迦入滅の時、両側に沙羅が生えていたので 「沙羅双樹」 という

私たちは自分(たち)のからだを固体としてとらえています。「固体」 が少し言いすぎなら、 柔らかい 「弾性体」 としてとらえていると言っても同じことです。ところが素粒子のレベルで考えると、原子核があり、 そのまわりを電子が回っていて、その間の空間には何もない、というのは今や中学生でも常識。こんなレベルで考えれば、 人のからだはスカスカの空間ということになります。

私がどなたかの手の甲にちょっと触れたとしますと、素粒子のレベルで考えれば、 スカスカの空間同士が触れ合ったことになります。スカスカの空間とはいえ、それぞれの素粒子のあいだには、電気力など、 いろいろな力、作用が働きあっていますから、空間同士のあいだに何かの作用が生じます。こういうレベルでどんな作用が生じるのか。 そこまで現在の科学の能力が届く範囲に入っていないわけですから、何も作用がないというのは、勝手な仮定にすぎません。 よく使われる言い方をすれば、「波動」 同士の干渉が生じているに違いありません。

ですから、スポーツなどで大きく身体を動かし、いつもは使っていないところに刺激を与えると、 身体に色々な変化が出ても不思議ではありません。そういう大きな動きと比べると、 手の甲にちょっと触れる程度の刺激で身体が変化するのは不思議です。やっている私自身がいつも、ああ不思議だなあ、 と感嘆しながら来られた方の身体に触らせていただいています。

手に触れるだけで

カチカチの脚、特にふくらはぎの周辺が硬くなっている人が多いです。そうした人の脚も、 手の甲にちょっと触れているだけで変化してきます。そうしてカチカチに硬かったのが、ずいぶん柔らかくなってきます。 そうすることで脚の故障が改善するだけでなく、骨盤内の様子も変わってくるのでしょう。

スイレン (睡蓮)

手の甲のどこをどう触るのかを解説しようとすると複雑なことになりますので、 詳しく知りたい方は 「からだほぐし教室」 に来ていただくことにして(といっても大勢で押しかけて下さると入れなくなりますが)、 手の甲の手首近くを軽く押さえているだけでも、何かの効果があることだろう、と言っておきましょう。 これは以前からご紹介している 「癒道整体」 というより、むしろその原型の高麗鍼の応用です。私なりに工夫した方法 (仮に 「相似反射」 と名づけています)が色々あります。実習に来てくださっている方の考案になる方法もあります。

また先日来、教室では別の項目で紹介してある 「気舞」(けまい)にも取り組んでいます。 この前は 「気舞」 と 「相似反射」 を組み合わせて行いましたところ、もう私自身がメロメロになるくらい緩んでしまいました。その他、 皮膚を軽くひっぱるだけで痛みや凝りを変化させる 「操皮」(そうひ)もあり、これらも最近の研究課題です。

 

(08.04 初出)
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下腿が硬い   身体の中心軸