痔の治し方

rotus

集中講座に参加されていたSさんが面白いことを教えてくださった。愉気で痔がなおったという報告です。

整体の先達・野口晴哉(はるちか、1911-76)さんの本に『健康の自然法』というのがあって、野口さんの著作を発行している全生社からも出ていません。絶版になったままです。そこで誰かがワープロで打ちなおしたらしい海賊版(?)が出回っていますが、私がいつも読んでいるのは、元の版(1967年)で、古本を探すと途方もない値段がついています。

それはさておき、この本は3部構成になっていて「ポンに愉気の方法を説く」という項目があります。その終わりの方に、こう書いてあります。

―― ◯◯夫人は足の小指の外側を刺激することで御主人のいぼ痔を直したそうだ。以来御主人は奥さんがそばにいないと心細がって、いつもやってくれと頼み込んでいるそうだ。「私がやっても治るんですね」といっていたが、誰がやっても効くことが触手療法の特長だ。

Sさんはこれを試してみたようです。それで治ったらしいから読者の皆さんにも試してもらいたいと思って、ここに書いておきます。なぜここに愉気をすると痔が治るのか、それは分かりません。人の身体に関しては分からないことだらけです。

できれば尾骨の操法もしておけば完全なのではないか、というのは私がつけくわえた蛇足です。

なお、この本には実にいろいろな症例について、その治し方が書かれているので重宝する本です。例えば、足がつった時、クルマに酔う、涙が出すぎる、いぼ、活の入れ方、歯痛、まあこういった具合でなんでも書いてあります。ぜひ読みたいという方は朱鯨亭にお越しを。

( 2015.03 初出 )